地震雲は巨大地震の予兆?信憑性はあるのか!

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「地震雲とはどのような雲のこと?」

 

近年、インターネットのSNSなどを通じて多くの人から「地震雲」を目撃したという報告等がアップされ、たくさんの画像が流布しています。

読者の皆さんもきっといろいろな「地震雲ではないか」と言われている写真をネット上で見たことがあるでしょう。

 

その雲の形は確かにユニークなものが多く、多くの一般人にとっては「ちょっと今まで普段には見たことのない、不思議な形だな」と感じるものです。

実際にその後に地震が観測されることもあり、あの地震雲は確かに予兆なのだと信じる人も少なくありません。

 

さて、世間で言われる地震雲とは、実際どのような形状の雲なのでしょうか。実は、「この形がそうだ」という定説はなく、多くの場合「こんな雲は見たことがない」ということで写真撮影され、ネットでシェアされることが多いようです。

多くの人が、今までに見たことのないような異常な形の雲のことを指して地震雲としており、これは信憑性があると主張することもあります。地震雲研究者の間ではこれらを分類し、明らかに違うものを排除していった結果、大きく4タイプに分かれるとしています。

 

(1)塊・円盤のような形

有名なものでは、2011年の東日本大震災の直前に宮城県で目撃された、綿飴」をくるくると巻きとったように美しい形で盛り上がった低空の塊状の雲です。

この雲が目撃された後、大地震が発生したため、これは予兆ではないかと言われています。

 

(2)一本の帯状の長い雲

ジェット機によるいわゆる飛行機雲とはことなり、延々と長く、いつまでもとどまっており、その直線の下に位置する地域に震源があるのではないかと言われるものです。

 

(3)波のように帯が並列・放射状になる雲

空の一部で見られる場合や、時には空全体を覆うように発生することがあり、放射状の雲の場合は、その集中した点が震源になるとも言われています。

 

(4)狼煙(のろし)状に立ち上る雲

多くの雲が空に浮かんでいるか横に流れる形をしているのに対し、この雲は異常な形で、下から上へまるで煙が立ち上るような形状をしています。

縦に地上から上に伸びているような不思議な雲で、そのような雲は普通私たちの常識では煙突から出る煙以外には見たことがないため、自然現象として縦に伸びている雲は異常だと考えることができます。

そしてこの真下に震源があるのではないかと言われます。

 

その他いろいろな形状の報告もありますが、大きく分類すれば、上記の4つに分かれるとされています。

写真を見ると、確かにユニークというか、ちょっと普段見られないようなものばかりで、これは異常気象、または天災の前触れであると考えた場合、一理あるような気がします。

 

上記の大きな4つのパターンの中にも細分されるパターンがあり、一説には9から10種類の雲になるとも言われています。

 

「地震雲は巨大地震の予兆なのか?」

 

まず最初にお断りしておかなければなりませんが「地震雲」という言葉は気象学にはなく、民間で言われるところの俗語とされています。

 

地震の予兆を研究することは、古来より人類が行ってきたことでした。

日本人なら皆聞いたことのあるだろう、ナマズが暴れる、ネズミなどが一斉に逃走する、井戸水の水位が変化するなどです。

これらに加え、インドや中国でも気象の変化を観測して、地震予知が出来ないかと研究した記録が残っています。

 

地震雲については、まずは気象学で説明のつく雲は論外として、「これは地震の予兆としかいいようがない」というもの自体が特定されていない状態で、個人レベルの研究にとどまっています。当然ながら科学界からは否定的な意見も多く見られ、一言で言うならば「巨大地震の予兆である」と断言できる人はいません。

 

とはいえ、地震学、地質学の専門家ですらその他の方法を持ってしても地震を予知することは困難であるため、「地震雲は、信憑性がない」とも言い切れないのが現状です。99%あり得ないが、100%あり得ないという証拠もまだない、と言うのがふさわしいでしょう。

 

異常な気象、あるいは地球の大きな変化により空の雲に影響が与えられる可能性というのもゼロではありません。

そのため肯定派の意見としては、電磁波が雲を発生させるというように地殻が地面の下で動き衝突することで、電磁波が発生し、今まで見たことのないような雲が空に起こるということもありえない話では無いとしています。

 

なお、公益団体日本地震学会は、公式ホームページにて、「地震雲」について以下のように見解を発表しています。

http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?content_id=148

>地震研究者の間では一般に、雲と地震との関係はないと考えられています。地震の前兆としての「雲」に関する研究は,過去に何度か発表されたことがあるのは事実で,雲と地震の関係が皆無であると断言はできません。

しかしながら,過去の報告例は大地震の前にたまたま特異な雲の形態をみたことで,地震と特異な雲の形態を結びつけてしまうケースが圧倒的に多いのではないかと考えられています(その一方,地震が起きなかった場合には雲のことを忘れてしまいます)。

>雲はその場の大気の状態や付近の山岳などの地形次第で、人間の目にはときに無気味な姿や謎めいた形となって、さまざまに現れます。

 

従って、例えば竜巻状や放射状や断層状に見えたとしても、 それが地震前兆なのかどうかを疑う前に、低気圧が接近中だったり近くに存在していないか、前線はないか、気圧の谷が上空を通過していないか、高さによって風向が食い違っていないかなど、 まず気象の面から十分に検証することが大切です。

 

この引用文のように、「人間の目から見て不思議な形をしている」からといって、それが天災との関連があるとは言い切れないという点は、私達が見落としがちな部分です。

おそらくは、雲の形についてのパブリックイメージに洗脳されているからこそ、見たことのない雲を恐れる気持ちが湧いてくるのかもしれません。

 

この問題について説明するのに適切な「地震雲」の例があります。もちろん、認定されたという意味ではありません。

 

日本においての初の「地震雲」写真は、1923年(大正13年)に発生した関東大震災の直前に目撃されたとされる「妖雲」です。ちなみに「妖雲」とは、不吉なことの予兆だとされる気味の悪い雲のことです。

 

このような雲の形に恐怖を覚え、妖雲と名付け、まさに地震の予兆だと言う人々が当時はいたのですが、この写真自体の日時の信憑性もないこと、また関東大震災は9月1日でまだまだ残暑厳しい気候で、入道雲の発生もごく普通の条件下であったため、科学的にはやはり「論外」とされています。

 

現在ネットでよく報告されている地震雲のうち、一番多いのが長く横にたなびくような波状の雲です。

これを地震雲だと考え、写真を撮ってネットにアップしている人がいますが、このほとんどはいわゆる「波状雲」に分類されるものです。

 

巻積雲、高積雲または層雲とも呼ばれ、小さくちぎれたものは「いわし雲」「うろこ雲」とも言います。これは発生のメカニズムが古くからわかっており、「ベナール対流」とよばれる、細胞のようなのパターンが生ずる熱対流によって、水蒸気が細かい粒で冷却され、ウロコや帯になるのが原因だと説明され、地上からの電磁波にによってできるものではないということが証明されています。

 

ネットでは「放射状になっている雲の筋が集まっている地域が震源ではないか」と噂されていますが、これも目の錯覚を考慮していない意見にすぎず、人工衛星から雲を観察すれば、日本上空を広範囲で覆っている雲に生まれた直線的な筋にすぎないのですが、地上から見ると遠近感の問題で、まるで「放射状」に雲が広がっているように見え、今までにない異常な印象を持つことがあります。実際には、集中点はありません。

 

また、「地下からまっすぐ上に煙突の煙のように立ち上る不思議な雲」は、間違いなく地震雲で、巨大地震の予兆なのだろうとの意見も根強いです。

有名な写真では、1995年に発生した阪神・淡路大震災の数日前、神戸で撮影されたとされる不思議な狼煙のような雲があり、その真下には、断層があったのだと言われています。

 

この地震雲は複数目撃例があり、本当に地震の予兆なのだろうと考えられています。

ただ、その一方で気象学の専門家からは、この雲はいわゆる「漏斗雲」であるという説明がされています。小さな竜巻の一種で、縦に一本筋のように伸び、煙ではないので長時間経っても形が崩れないのが特徴です。

垂直に伸びる不思議な雲は確かに珍しいですが、自分が見たことがない雲がすなわち「妖雲」であるとしてしまうのは早合点だと言わざるを得ません。

 

このほか、山の上などで見つかる、不思議な帽子のような形の塊の雲があり、これが地震雲だ喧伝されることがあります。

これはいわゆる「レンズ雲」「笠雲」であることが多いのです。特に山のてっぺんに帽子のように乗っかる、大変特徴的な姿で浮かんでいます。

日常目にすることは少ないため、これを見て地震雲ではないかと思ってしまう人も多いようです。

 

この「笠雲」の成り立ちは地震とはそもそも関係なく、横方向に気流が動くとき、山に衝突して山岳波が発生し、その結果、気流の方向が上下で変化する山の頂上で冷やされた水蒸気がぽつんと雲を形成し、気流の層の関係で二重、三重の帽子のようになったりするわけです。

 

2011年の3月11日に日本を襲った、東日本大震災では、当時宮城県の白石で撮影された、山の上に浮かぶ綿飴のような、不思議な塊の低い雲があり、この写真を撮られた直後に大地震が発生した、つまりは予兆であった等とネットで噂されています。

 

しかし、この雲はいわゆる笠雲などに分類されるものにすぎず、前述のように発生のメカニズムは山岳波、重力波によるもので、地震との関連性は明確に否定されます。

 

このような「レンズ雲」「笠雲」を知らない市民が撮影し、ネットで広めているケースが散見されます。「異常な形だ!富士山に異変が起こっているようだ」と触れ回って、信憑性があるかのように群集心理を煽り、天災の前触れかというセンセーショナルな部分だけが一人歩きしてしまう多いようです。

 

このように不思議な帽子のような雲は電磁波ではなく、前述のように乱気流を産む山岳波が発生していることが原因ですが、それゆえに航空機の運行にとっては危険は気象であることがわかります。

1966年には、この山岳波をまともに受けた英国海外航空機(ボーイング707)が富士山付近で空中分解し、乗客や乗務員全員が死亡するという悲劇も発生しています。

 

話がそれましたが、不思議な形の雲の原因は、現代ではそのほとんどが気象学によって説明できるものであり、知識不足の一般市民がつけたコメントによって大げさに吹聴されることで、根強い地震雲説が支持されている面は否めません。

 

まとめると、素人が見つけた特別な形の雲も、そのほとんどは専門家による一般的な雲の分類の中に収まってしまい、説明のつかないものはほぼゼロに等しいというのが現状です。

 

「地震雲と地震発生との関係に信憑性はあるの?」

 

前述の2011年東日本大震災にまつわる「白石市の地震雲」の報告に絡んで、3月11日の地震発生後に、ネット上で「実は予兆があった」という噂が広まり、それに応じる形で各地で面白い形の雲を撮影したものがネットで大量に流布されました。

実際に「地震前」に撮影されたのか、撮影地点は何処なのかも不明なものが多いのですが、画像のインパクトのみが一人歩きして「この地震雲が見られた後、町は津波に飲み込まれた…」というようなセンセーショナルな文言が付けられています。

 

留意すべき点は、「地震雲を目撃」としてネットにアップロードしている人=ソースが、ほぼすべて一般人であり、専門家や学術機関の発表ではないことです。

多くの人は正しく気象学や地震学を学んだことのない門外漢であり、その人にとっての珍しい雲が「地震雲」とネーミングされて流布されているのに、意外にも信憑性があるかのように信じこまれているのが実情です。

我々の持っている「普通の雲のかたちのイメージ」はごく僅かであり、空の雲というものは気象のいろいろな原因によって様々な形に変化しているわけです。

 

まとめますと、珍しい形の雲が見え、その後地震が起きた、ということが事実であるとして、この2つの現象に直接の関連性があるのか、つまり地震が起こる前にはなんらからの力が作用して異常な雲を形成するという科学的な報告はまだありません。現代の気象学者の言葉を借りれば、地震とは地殻の変動の運動であり、これと空の雲とにはなんら関連がないと言うことになります。

 

古代の中国やインド、イタリアでもこのように気象の変化を観察して地震の予兆を突き止めようという研究が行われていたと古文書にはありますが、最終的にどの文明でも、明確な定義や資料を何も残すことが出来ませんでした。

 

民間の地震雲研究者の著作やネットでの発表によれば、地震に伴う岩石破壊によって電磁波電場が発生し、それによって冷却された大気に水滴が生まれるため、地震雲が生まれるとのことです。

しかし、その電磁波がどれほどのものか、電磁波によって水滴が発生するプロセスの科学的説明は何一つなく、いわゆる「オカルト」「トンデモ科学」と言われてもしかたのない、説得力のないレベルでの主張にとどまっています。

 

強いていうならば、科学の世界に地震の予兆をアカデミックに探求する「地震予知学」というべき学問の成立を待たねばならないでしょう。

その中で「地震雲」は本当に地震と密接な関連があるのか、単なる偶然なのかを科学的に研究していかなければなりません。

 

不思議な雲が発生して、その後地震が起きたとするなら、その両者の関連を証明しなければなりませんが、現時点で何一つ地震との関連を証明できていない以上、「地震雲」が予兆であるという信憑性は、ゼロに等しいと言ってよいでしょう。

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