南海トラフ地震はいつ起きる?予兆や被害想定!

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南海トラフ地震とは?

 

「もうすぐ南海トラフ地震が起こる」「首都直下型地震が起これば日本は麻痺する」等と近年よく言われています。

そもそも、「南海トラフ」とは何のことでしょうか?

 

これは東海地方から東南海、西南海地方の近海の底に、ユーラシア・プレートとフィリピン・プレートがぶつかり深く沈み込んでいる部分を「海盆(かいぼん)」、または「トラフ(trough)=舟状海盆」と呼び、日本から見てそれを「南海トラフ」と呼んでいます。

 

地図で言えば、富士山の南から始まり、斜め下方向にずっと大分県の海岸まで直線を引っ張ったとします。

 

この直線上にある一帯を南海トラフといいます。専門家は、2013年から先30年間の間に、

マグニチュード8から9のレベルの地震が、この南海トラフで発生するであろうと指摘しています。

 

実際どんな地震になるのでしょうか。今まで日本で起きた地震の記録が古文書などに書かれていますが、

それによると「約1時間位にわたる長い振動が続いた」という記述が散見されます。

 

これは大げさに書いてあるとも考えられますが、南海トラフは最新の研究 によれば、大きく東海地震、東南海地震、南海地震の震源域にわけ、

さらにそれをA~Eの5つのブロック(これをセグメントと呼んでいます)に分けています。

 

あるセグメントの一部で地震が発生すると、ほかの部分にも影響し、「連動」して別の地震を引き起こすそうです。

 

ですので、古文書にある「長く続く地震」は、あながち誇張ではなく、

ひとたび南海トラフ地震が発生すれば、連鎖的に長距離の震源域でも地震が引き続き起こり、

甚大な被害をもたらす可能性があるのです。

 

海溝で起こる地震は周期性があり、また連動性があることが研究によって知られています。

日本に近い南海トラフはまず、陸地に近いこと、それから非常に薄いためにプレートの境界は固まりやすく、

そのために一度それが滑ると大きな地震を引き起こしやすいとのこと。

 

ユーラシア・プレート(西日本が乗っかっている部分の陸のプレート)とフィリピン・プレート(フィリピンから日本の太平洋近海までの海底の海のプレート)との

衝突部分ほぼくっついてしまっているので、このひずみエネルギーが一気に解き放たれた場合、ものすごい力が発生します。

 

いま懸念されているのが、その「ひずみが一気に放出される」巨大地震、南海トラフ地震なのです。

 

 

これまでの静岡県から四国、九州の日向灘にかけての地域で起きた地震を調べてみます。歴史の本等の記録を見ていくと、間隔は統一性がなくきちっとした周期は見られませんが、およそ100~200年に一度のペースでこの南海トラフにおいて巨大地震が発生しているといえます。

 

以下、確実に南海トラフに関係のあると認定されている巨大地震のみを書き出します。実際にはその他の震源地を持つ地震や火山噴火、また南海トラフ地震であるといわれながら認定されていない地震記録も数多くあります。

 

西暦684年 白鳳地震 マグニチュード(M)8

(その203年後)887年 仁和地震 マグニチュード(M)8.5 M9との説も

(その213年後)1096-1099年 永長・康和地震(連動) M8-8.5

(その約260年後)1361年 正平(康安)地震 M8.5

(その約138年後)1498年 明応地震 M8.4 浜名湖が津波で海と繋がる

(その約108年後)1606年 慶長地震 M7.9 震源は諸説あり 毎年地震あり

(明応地震から208年後)1707年 宝永地震。M9級、2011年以前では最悪の地震 富士山も大噴火

(その147年後)1854年 安政東海・南海地震 M8.4 16mの大津波

(その92年後)1944-1946年 昭和東南海・南海地震 M8.2-8.4

 

このように、正確に200年刻みではありませんが、およそ100-200年の周期をもって、日本の東海地方から九州の太平洋沿岸部に甚大な被害をもたらしてきたプレート間地震が確認されます。

 

これらを、「南海トラフ地震」と呼んでおり、この次に来る南海トラフ地震がかなり大きなものであり、被害想定も30万人規模の死傷者が出るおそれだとの予測も出ています。

南海トラフ地震はいつ起きると言われている?予兆は?

 

1899年代には当時地震学者で東京帝国大学理学部の今村明恒教授が、地震は周期的に起こるものであり、

上記の過去の大地震はすべて南海の改定と関連があり、周期的に来るとの見解を述べています。

 

今村教授は1905年にも、50年のうちに関東に大震災が来るとの研究を発表し、

1923年の関東大震災を予知していました。

 

彼は1928年に「南海地動研究所」(現在でいう南海トラフの地震の予知を目的とする私費研究施設)を設立し、

1944年~1946年の昭和南海地震を予知し、その被害想定を立てていました。

 

惜しむらくは今村教授はずっと南海トラフの地震をずっと警告してきたにも関わらず、

政府も民間人も彼の忠告に耳を貸さず、被害を減らすことができなかったのです。

 

さて、地震の予兆は、どのように調べたらいいのでしょうか。様々な説がある中で、

「地面の基準点から観察した沈降または上昇の変動」は科学的にも根拠がある予兆だとされています。

 

実は、南海トラフ地震については「はっきりとした予兆が出るので、予測できるだろう」と言われています。

それはなぜかというと、今から70年前、戦時中に予兆観測の成功例があったからです。

 

前述の「地震の神様」、東京帝国大学理学部の今村明恒教授は、当時の日本帝国陸軍測量部の教授でもありました。

1944年12月に「いよいよ南海(トラフ)地震が起こってもおかしくない」と見ていた今村教授は、軍部に強く働きかけ、

12月6日に陸軍測地測量部が静岡県沿岸部で測量を行いました。その日のうちに、今村教授のもとへ以下の速報が届けられました。

 

「御前崎の高さが異常な隆起を見せています!」

 

その翌日、1944年12月7日に、果たして本当に南海トラフのプレートが激しく動き、

マグニチュード8.4の昭和東南海地震が発生したのです。

 

陸地での震度こそ6程度ですが、紀伊半島には高さ9m近い殺人的威力の津波が襲い掛かり、

沿岸部の漁村を洗い流すようにして何もかもえぐり取っていってしまいました。

 

上記のように、南海トラフ地震は日本の沿岸部からすぐ近くのプレートで起こる地震のため、

日本の陸地を測量することで大地震が発生する予兆を予測できるといわれます。

 

今村教授が陸軍に要求して測量した結果の「大地震前日の御前崎の異常隆起」の観測は、その成果の一つだといえます。

 

これを現在では「南海トラフ連動型地震による隆起予測」と呼んでいます。

 

(注:しかし、2011年東日本大震災では、隆起が観測されず、逆に牡鹿半島は1メートルも沈んでいます。

地域により、条件により、かならず隆起するとは言えないのが難しいところです。)

 

今村教授は、1933年の三陸沖地震の後、津波の悲劇を繰り返さないようにと、

沿岸にすむ人々の命を守るため、「高い場所に住宅を構える」村全体の移転案を提案しています。

 

このように、戦前にコンピュータなどもない時代から、日本を苦しめてきた地震の予兆を追いかける事業に身を捧げ、

きわめ精度の高い予測をしてきた天才がいたのです。

 

ちなみに、現代では国土地理院の電子基準点データを使って、GPS技術で解析、

地震予測を行う方法もあり、予兆などのデータを実際に提供する会社もあります。

 

南海トラフ地震の被害想定!

 

2013年の内閣府中央防災会議のグループ(南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ)による発表では、

(2013年1月1日時点)、30年以内に南海トラフでM8~9レベルの大地震が発生する確率は60~70%であるとしています。

 

注意しなければならないことは、いつ来るのかは誰にもわからず、30年以内に、と書いてありますが「30年後に来る」わけではありません。

 

「今夜かもしれない」「28年後の朝かもしれない」という意味ですので、いつでも発生する可能性はあるわけです。

 

被害想定の試算によれば、死者は南海トラフ地震が実際に発生した場合30万人を超えるとのこと。

それ以外にも日本の広範囲で断水や停電通信も中断インフラの麻痺などが考えられます。

 

津波の高さは数メートルから10メートルになると試算されています。

東日本大震災を経験した日本人からすれば、数メートルというのは大したことないように考えられます、

 

ご存知のように津波の威力は驚異的で、1メートルであっても死者が発生し、

数メートルであれば町も人も洗い流されるように沖まで流されます。

 

さらに心配なのは、トラフ地震の「連動性」から予想される、

つながっているトラフのセグメント(A~Eの5つあるとされています)が全部連動して、

次々に連鎖的に地震を起こすというおそれがあることです。

 

トラフ地震は、「周期性」と「連動性」のある地震なのです。

つまり例えば駿河湾で地滑りによる地震が起きた場合にはさらに紀伊半島沖、

四国沖そして日向灘などを含めたセグメント、

最大5連動の未曾有の巨大地震が発生する可能性もなきにしもあらずです。

 

最新の内閣府の発表資料の、トラフ構造モデルを使った検証によれば被害想定は以下のようになります。

震度6が想定される地域は21府県の292市町村。震度6強が想定される地域は、21府県239市町村。

震度7が想定される地域は、151市町村となっています。

 

これらは全て予測にすぎず、現実にどの地域でどのぐらいの震度になるかは予測が難しいわけですが、

政府発表の様々な資料に目を通すと、「南海トラフ巨大地震」の発生で恐ろしいのは、震度よりもむしろ、

目の前の海から巨大な津波が短時間のうちに押し寄せ、数十万人の命を奪うおそれがあるという点です。

 

日本政府の防災情報のページによれば、南海トラフ地震が将来発生した場合、

津波の高さが満潮時において5メートル以上だと予想される市町村数は124市町村に及び、

また津波の高さが10メートル以上になるだろうと予想されるのは21市町村にもなっています。

 

特に、静岡県の駿河湾の沿岸のようなところはすぐ目の前の海がすでにトラフです。

もしここに地震が発生すれば、目の前の海から数分以内に5メートル以上の大きな津波が押し寄せると考えられます。

 

高知県やなど四国の太平洋沿岸地域は多少離れてはいますが、

それでも5メートルから10メートルを超える大きな津波が地震発生から20分間のうちに押し寄せることになります。

 

伊勢湾や大阪湾には1時間位の時間があるでしょう。

津波は、ご存知のようにお互いに影響しあい、海岸で反射しながら各地域の海岸に何度も押し寄せます。

 

第一波だけではなく数時間の間に何回も繰り返して津波がやってきますので警戒が必要です。

 

この影響で関東、四国、九州などの太平洋沿岸地域では大規模な地域で浸水をします。

2011年の東日本大震災では浸水域が約560キロ平方メートルにもなりましたが、

今回予想される南海トラフ地震では約1020キロ平方メートルにもなると予想されます。

 

つまり東日本大震災の2倍ほどの国土が浸水してしまうだろうとのことです。

 

さらに心配されるのは南海トラフ巨大地震と連動して、

長らく眠っていた活火山の富士山が、大噴火を起こすかもしれないということです。

 

1707年の宝永大地震の後、49日後には、富士山の山腹が突然割れ、

大噴火を起こしています(富士山宝永大噴火)。

 

あれから300年あまり富士山は大噴火を起こしていませんが、

次に南海トラフ巨大地震が発生した場合には、宝永大噴火のように富士山も連動して噴火する可能性があります。

 

1707年の富士山大噴火では、どんな様子だったのでしょうか。

富士山ろくの村には人の頭ほどの火山弾が飛来し、真っ黒な空から火山灰が容赦なく振り、

3メートルの高さにまで積もって文字通り死の街」となってしまいました。

 

遠い江戸(現在の東京)でさえも砂や小石の雨が降り、当時の絵にもその混乱ぶりが描かれています。

「江戸時代と今は違う」なんて考えてはいけません。

 

私たち人間は、大自然の恐るべき力の前ではとても弱いものです。

もし近い将来、南海トラフ地震の発生と同時に富士山が大噴火を起こしたならば、津波の影響のみならず、近隣から遠く東京、

いや日本広域の空の飛行機はすべて飛べなくなり、火山灰で交通が麻痺してしまうことでしょう。

 

私たちはもともと地震の多い国土に住んでいます。

明日、突然次地震が起きてもおかしくないと私たちは経験上わかっています。

 

南海トラフ地震が来年来るのか10年以内に来るのかはわかりませんが、

2043年までの間にはおそらく必ず来るとみて間違いないでしょう。

 

研究機関が予兆の観測に全力を尽くしてくれている一方、地震大国の国民である私たちは、

南海トラフ巨大地震がいつ起きても慌てないようなしっかりとした備えを準備しておくべきで、

特に予想される大津波への対策に今から本腰を入れるべきではないでしょうか。

 

天災はいつ起きるか分かりません。

「あっ避難用に何も用意していないな。。。」と気づいた時こそしっかりそろえて備えておきましょう。

忘れたころに天災が起きても手遅れになってしまいます。

こちらであればスマホの手動充電まで出来る優れものです。まず確認だけでもしておきましょう。

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